【健康】ストックウオーキングで全身運動 体への負担少なく効果大(産経新聞)

 クロスカントリースキーのように両手にストックを持って歩くウオーキングが注目を集めている。ノルディックウオーキングやストックウオーキングなどと呼ばれ、普通のウオーキングよりも腕の筋肉を積極的に使うことで全身運動に近い動きとなり、消費エネルギーも増加。ストックでの転倒防止も図られ、ほぼすべての世代を通じて効果的な運動が可能だ。健康増進のためにも歩きませんか。(太田浩信)

 日本ストックウオーキング協会(東京都世田谷区)は、大学の研究者などが中心となってストックウオーキングによる健康への効果について、科学的な実証研究などを行っている。本部長の木村直人日体大教授は「この方法だと体の負担、精神的な負担を増すことなく、運動強度を上げることができる」と説明する。

 ◆重心移動の速度増す

 木村教授らが行った普通のウオーキングとストックウオーキングとの比較実験で、起伏の少ない市街地4・3キロを20代前半の男性10人が歩いたところ、ストックウオーキングの方が約5分短縮。心拍数も1割程度多くなった。しかし、筋肉内に蓄積すると疲労の原因となる乳酸の値に変化はなく、自覚的疲労度も違いはなかった。

 「ビデオの画像などから解析すると、明らかにストックを使った方が歩幅がグンと伸びたことが分かった」と木村教授。ストックで体を前に押し出すことによって前方への推進力が増大したためで、「結果的に楽に歩くことができる。ストックを使用することで、体への心理的・生理的な疲労をほとんど増すことなく、運動の効率を高めることが可能になる」(木村教授)。

 ◆気が向いたら歩く

 ストックをどのように使って歩けば効果が上がるのか。

 木村教授は「ストックをただ杖(つえ)のように使うのではだめです。手でしっかりと後ろに押し出してきちんと体が動かせるようにすることによって、ストックの効果を最大限引き出すことができる」とアドバイスする。歩く場所も起伏が激しかったりでこぼこしたところはあまり向かない。都会の舗装されている周回コースなどの方が一定のリズムで歩き続けることができ、効果があるという。

 「競技ではないので、人とスピードを争うものではない。自分で一番楽なスピードで歩くことにストックを使うことでプラスアルファがある」という意識を持つことも大切という。そのうえで、長く続けるコツとして「毎日ノルマを課すと続けるのがつらくなる。1日1回、気が向いたら家の周りを歩くことから始めたらよい」と話している。

                   ◇

 ■長さは「身長×0・7」

 ストックを使ったウオーキングは、北欧で盛んなクロスカントリースキーが発祥。選手たちが夏のトレーニングとしてストックを使った歩行を始めたことがきっかけとされ、欧米を中心に広がった。

 ウオーキング用のストックはスポーツ用品店で購入できる。外国製の専用ストックは実勢価格で1万円台から2万円台が中心。木村教授は「ストックは身長に0・7をかけた長さが適切。専用のものでなくてもスキーのストックにストックウオーキング用のゴムを付けたものでも構わない」と話している。

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